クレヨン、それからカレンダー

チラシの裏よりすこしひろい

意識の低い短歌の愛でかた、あるいはまだ見ぬ「風景」への希望

最近、急に短歌が楽しくなった。カッ!!と目がひらかれたように、短歌が見えるようになった。なにがあったのかというと「ハイキュー!!」(古舘春一)にハマったのである。いえ、同名別作品とかではなくて、はい、ええ、そうです、あのジャンプで連載してい…

時間と空間を超える「リモート」の新しい魔法(「僕等の図書室 リモート授業」感想)

※今作メインキャストの中の亡くなった方に関する言及があるため、該当するキャストのファンの方が閲覧される際には充分にご注意ください。 ※作品構造についての感想です。作品内容、キャストに関する感想はほぼありません。 ※上演内容に関する言及(ネタバレ…

簡易な感想群、疫病のある日常

ぼんやりとデスミュの感想を書いたり消したりして過ごしている。 めちゃくちゃによかった。よすぎてキャパシティをオーバーしている。観た初回、あまりに良い舞台だったので興奮しすぎて上の空になり帰りの階段を2段ほど踏み外して落ちた。あまりにも漫画の…

ゲシュタルト崩壊(顔)、曖昧なイメージ、微妙に文庫サイズではない、本選びに悩む

ひさしぶりに人の顔がわからなくなった。 といってもいわゆる相貌失認というほど深刻なものではなく、単にしばらく人の顔を見ているとゲシュタルト崩壊を起こすだけの話である。暮らしに支障はないが、たまに会話している相手の顔がわからなくなるのは、会話…

確信犯による無差別殺人は「個」と「全」どちらの罪なのか(舞台「あの出来事」感想)

舞台「あの出来事」(2019、新国立小劇場)を観に行った。2011年にノルウェーのウトヤ島で起きた極右青年による銃乱射事件を題材にとる作品だが、作品は舞台やシチュエーションを移し完全なフィクションになっている。 以下は実際の事件ではなく、舞台作品の…

擬音が独特、代わりになってない、また話が長い、本棚を把握してない

慌てたように冬がきたな。季節の帳尻の合わせ方が今年は随分雑だ。 寒いので会社内でも着膨れして歩いていたら会う人会う人に「寒いの?」と聞かれた。さむいですよ、と会う人会う人に答えた。あれは会社のあるあたりの土地の言葉で「会社員が着膨れるな、み…

生産性がなくて最高、へんな日記しかつけてない、人生初の文化圏ことファンミ

友人の誕生日を祝おうと遊びに行った。友人宅に2泊してどこにも行かずダラダラと喋ったり買ってきた冷凍ピザやケーキを食べたり、イラストを描いてもらって(友人は絵がうまい)褒めたたえたり、イラストを描いたり(私は下手だが友人は味があるといって描く…

雨の降る世界に光をあてたのはコスタード、きみだ!(舞台「ラヴズ・レイバーズ・ロスト」名古屋公演感想)

もうトンチキなタイトルつけるのはやめようと思ってたんだが、端的にいうとこういう気持ちになった。名古屋公演、そして大千穐楽、最高でした。 ラヴズ・レイバーズ・ロスト(以下LLL)について、まじめな感想は先日書いたのでもう大丈夫だと思っていたが、…

反応の観測、取り落としたスマホを眺める、幻覚を流し込まれる、蛇を踏む(未遂)

ぼんやりというよりはむしろあわあわしていた。週末の話である。 ラヴズ・レイバーズ・ロストの名古屋公演がまだプレイガイドで買えるのが猛烈にさみしくて、「このまえの感想のキャスト感想部分ツイッターに貼ったら人が見てくれるかもしれん、そんで推しサ…

「ラヴレターズ」に対する印象の変化、散歩に向く本屋、絶版と野望、リンネレンズを困らせる

友人に誘われて朗読劇「ラヴレターズ」(2019、新国立小劇場、岡山天音&黒島結菜ペア)を観た。以前も観た演目なのだが、今回の方がなんだかどちらのキャラクターにも魅力を感じられた気がする。 「ラヴレターズ」はアンディとメリッサという男女の幼なじみ…

楽しく観終わるつもりだったんだが、コスタードを膝に受けてしまってな(舞台「ラヴズ・レイバーズ・ロスト」感想)

コスタードを矢みたいに言うなよ。 しかし推しを観に行った劇場で予想外の場所から撃たれたので矢みたいなもんである。 順序よく話そう。まずは作品全体の感想などを(タイトルを見てコスタードもしくはコスタード役・遠山裕介さんを褒めてるあたりだけ聞き…

墾田永年私財法、ファンダムの表明、白い正方形、誇りと五千円

春先にイカしたキャップを買った。一見おしゃれなフォントで「KONDEN Einen shizaiho your rice field」と書いてある。 墾田永年私財法!めちゃくちゃクールじゃん!かわいい!と思って買ったが、墾田永年私財法に特に思い入れがないのにかぶっていいものか…

深夜にバックアップを見守る、本を読み返す、5分で終わる手続き、カタカナの名前に弱い

firestickの調子が悪い。春に買ったのでまだ一年経っていないのに…と悲しい顔をしている。先日はiPhoneもおかしくなったし、電化製品も季節の変わり目に弱いのだろうか。 iPhoneは突然電源が落ちては再起動を繰り返す状態で、検索してとりあえずの対処法を探…

台風の日、坂本観光、旅とエクセル、いつか思い出す一日

土曜日は台風で予定をキャンセルし、一日家にひきこもっていた。 ひきこもること自体はあまり苦にならないたちである。しかし眠かったので書き物や読書はいっさい捗らず、ただひたすら布団にころがっていた。 キャンセルした予定はあまり気の進まないものだ…

世界にかけられる額縁と遠近(クリスチャン・ボルタンスキー展「Life time」感想)

盆のあいだも働いていた。たいへん仕事がはかどり、平時の仕事がどれだけ非効率かを思い知る。 順番に並んでくれればたいていの仕事はきちっきちっと終わっていくのだが、もちろん順番に並んでくれるわけはない。あちこちに好き勝手ばらけるペンギンをひとり…

感想が渋滞している、どうも話が長い、祖母と沖縄、観に行きたい映画

またぼやぼやしているうちに10月になった。下書きに長文の感想がたまっていく一方で、日記らしい日記が続いていない。 ツイッターの鍵アカウントでつけている日記はそろそろ一年になる。寝込んだりしてつけていない日もあるがおおむね毎日である。 毎日のこ…

気づけばぼやぼやしていた、当たりの舞台、エアロバイクと睡眠

ぼやぼやしているあいだに元号はかわり、大型連休は過ぎ去り、と思ったらお盆も過ぎて、いつのまにやら空気に秋の予告がまざりはじめているのだった。 ぼやぼやしていることに対して冷水を浴びせられるような舞台(ゴドーを待ちながら)を観、たいへんたいへ…

履き潰す暮らし、洗えるサンダル、コウペンちゃんと自己肯定感、褒められる天才の友人

ひさしぶりにきっぱりと雨が降っている日だった。 雨靴を履くのが面倒でスニーカーを履いたら三歩くらいで足の裏が明確に濡れた。しみこんだとかではなく裸足で歩いたのかと思うくらいピシャッと濡れたので、あとで見てみると足の上半分(つまさきとつちふま…

外読書、たぶん虻、電圧と抵抗、辛夷の終わり

公園に本を読みに行ったら花見客でにぎわっており、あっ、そ、そうですか…となった。いつものベンチに座るつもりがまったくどこもかしこも空いていなかったので適当な木陰に腰を下ろした。 本は外で読むと捗ることに最近気がついてきた。家で読むとつい録画…

スロウハイツの神様(再演)を観たんですよ

週末は劇団キャラメルボックス「スロウハイツの神様」を観劇。 初演がとてもよく2回観て2回ともずべっずべに泣いた。 DVDも購入し観るたびにずべっずべに泣いた。 再演もそうだろうと心して観に行ったが物販でラストシーンの写真を使った缶バッジがあるのを…

ゾンビ物の夢、茶の間ファン、桜色の髪、ソシャゲ疲れ

今日も悪夢を見た。よくあるゾンビものだが混乱の渦中にいると怖いもんは怖い。 リボ払いの夢のように起きてからも現実かどうか混乱するようなタイプの悪夢はあまり見ない。大抵は三流ホラー映画のようなものを見ている。クリーチャーだけは妙に怖いデザイン…

夢、決済方法、10年ぶりのネトゲ、はっさく

体調がすぐれないせいか悪夢を見た。 スーパーで3000円程度の買い物をして、クレジットカードを一括でと渡すが、いい加減そうなレジ係の若い男に勝手にリボ払いで登録される夢だった。 起きてすぐにクレカの明細を確認した。 月初に確認しているが念のために…

はじめ

やろうやろうと思っていたタスクのひとつにブログがある。 ツイッターの鍵垢で日記を書くようになって半年ほど経った。日記をつける習慣はつきはじめたのではと思う。 むかし長くブログを書いていた。文章にすると考えがすすんでゆく。文字にしておかないと…